2013年8月9日金曜日

OpenMediaVaultでNAS構築

自宅でのNAS構築にOpenMediaVaultを初めて導入しました。

他にもNASディストリビューションはあるんですが、
  • FreeNASは高機能だけど、メモリの必要量が多すぎる(>8GB)
  • NAS4Freeは少なめのメモリで動きそうだけど、ESXiのRDM 生HDDをうまく認識しない(0MBと表示される)
  • Openfilerは十分枯れているが、開発が止まっており、バグ修正される見込みが無さそう(iSCSIにバグがある?)
ということで、
OpenMediaVaultを選びました。先進的なファイルシステムを使えないのは残念ですが、必要十分な機能を持っていそうです。

個人的に感じたOpenMediaVaultのメリット、デメリットは下記の通りです。
  • メリット
    • わりと安定していそう。
    • 現在も開発が続いている。
    • 少ないメモリで動く(>1GB)
    • 中身がDebianなので、後々つぶしが効きそう。
    • デフォルトでグラフ生成がきちんとされている。
    • アップデートがWebGUIから簡単にできる。
    • VMware ESXi上で動く
    • ESXi の RDM で生HDDを割り当ててもきちんと認識するので、ESXiやOpenMediaVaultが壊れても、HDD自体が生きていればサルベージがラクにできそう。
    • 物理マシンならHDDのSMART情報チェックができそう。
  • デメリット
    • WebGUIが日本語非対応
    • 他のNASディストリビューションに比べて、日本語での情報が少ない
    • LiveCDでの運用ができないので、インストール用の領域が必要。
    • ZFSが使えない
    • iSCSIがデフォルトでは有効ではない(プラグインを入れると使えそう)
    • シェルからの設定変更がうまくできない。
    • 名前が長ったらしい(皆さんOMVと略していますが。)
シェルからIPアドレスを変更しようとしましたがうまくいきませんでしたので、WebGUI以外から各種設定変更するのはやめておいたほうがよさそうです。

というわけで、自宅でのNAS構築にOpenMediaVaultはなかなか良さそうです。

OpenMediaVaultをESXi RDMで使う時の注意点はこちら→http://blog.as-ta.net/2013/08/esxi-freeze.html